別れた相手や交際中の相手から、待ち伏せ・執拗な連絡・暴力がある。怖いと感じはじめているなら、これは恋愛の悩みとして相談する段階ではありません。いま起きていることを記録に残す方法と、公的な窓口に連絡する目安を先に決めます。
これは恋愛の悩みではなく安全の問題です
「自分の対応が悪かったのかもしれない」「相手を怒らせた自分にも原因がある」と考えて、恋愛の悩みとして抱え込む人が多くいます。しかし、待ち伏せ・拒否しても続く連絡・物を壊す・体に触れる暴力のどれかが起きているなら、それは関係の改善で解決する問題ではなく、安全を確保する問題です。
この切り分けが大切なのは、相談する先が変わるからです。関係の悩みは時間をかけて向き合っていけますが、安全の問題は先に身を守る手を打つ必要があります。占いや民間の相談サービスは、安全を確保する手段を持っていません。この記事で商用のサービスを案内しないのは、そのためです。
先に確認してください
いま危険が迫っている場合は110番へ連絡してください。 配偶者や交際相手からの暴力についてはDV相談ナビ(#8008)、 つきまとい・ストーカー行為については警察相談専用電話(#9110)が相談を受け付けています。 このページでは有料の相談サービスを紹介していません。
窓口の説明を楽にするのは、日付つきの記録
公的な窓口に相談するとき、いちばん力になるのは記録です。いつ・どこで・何があったかを、日付とあわせて書き残してください。スマートフォンのメモでも紙でも構いません。メッセージや着信の履歴は消さずに残し、可能ならスクリーンショットを保存します。
記録するのは事実だけで構いません。「怖かった」という感情も書いてよいのですが、まず優先するのは「何時に家の前にいた」「何回着信があった」のような、後から確かめられる形の事実です。記録が数日分たまっているだけで、窓口での説明が格段に楽になります。
記録を取ること自体に危険を感じる場合、たとえば端末を相手に見られる可能性がある場合は、無理に端末へ残さず、信頼できる家族や友人に日付入りで伝えておく方法もあります。
どの窓口に連絡するかの目安
いま目の前に危険が迫っているなら、ためらわずに警察へ通報してください。夜中でも、確信が持てなくても構いません。「大ごとにしたくない」という気持ちが働きやすい場面ですが、通報は大ごとにする行為ではなく、記録を残して身を守る行為です。
緊急ではないが不安が続いている段階では、警察の相談専用窓口や、配偶者・交際相手からの暴力に対応する公的な相談窓口が使えます。具体的な連絡先はこのページの案内枠にまとめています。どの窓口も、相談したからといって直ちに相手へ連絡がいくものではありません。まず状況を聞いて、取れる手を一緒に考えてくれます。
「これはつきまといと言えるほどではないかもしれない」と迷う場合も、判断ごと窓口に相談して構いません。該当するかどうかを自分ひとりで判定する必要はありません。
ひとりで抱えないための注意
この状況では、相手との直接のやり取りで解決しようとすることが、かえって危険を高める場合があります。「最後に一度だけ会って話す」「はっきり断れば終わるはず」は、安全が確保できていない段階では選ばないでください。連絡を断つ・会わないという対応は、冷たい対応ではなく標準の対応です。
また、身近な人に話すことをためらう必要もありません。この記事の他の悩みでは「話す相手は選んでよい」と書きますが、安全の問題に限っては、信頼できる人に現状を知らせておくこと自体が身を守る手段の一つになります。誰にも知られていない状態が、いちばんリスクの高い状態です。
関係の整理に戻れるのは、安全が確保できたあと
窓口への相談と安全の確保が先に進んだら、そのあとで、この関係をどうするかという悩みに向き合う番になります。その段階に進むのは、身の安全が確保できてからです。順序を逆にしないことだけ、覚えておいてください。
よくある質問
Q. 警察に相談するほどのことか自信がありません
A. 該当するかどうかの判断も含めて相談できます。相談専用の窓口は、緊急でない段階の相談を受けるための窓口です。「これくらいで連絡していいのか」と迷っている状態は、連絡してよい状態です。
Q. 相談したことが相手に伝わりませんか
A. 相談しただけで直ちに相手へ連絡がいくことはありません。相手への警告や措置を進めるかどうかは、状況を聞いたうえで本人の意思を確かめながら決まります。まず話を聞いてもらう段階から始められます。
Q. 別れ話がこじれているだけで、暴力はありません。それでも対象ですか
A. 拒否しているのに連絡や接触が続いているなら、暴力がなくても相談の対象です。「暴力が起きてから」ではなく「怖いと感じた時点」が相談のタイミングです。

