誰かに話したいけれど、お金を払ってまで相談することには迷いがある。友人にも話しづらい。費用をかけずに使える公的な窓口と、有料の相談を検討する前に自分の手だけでできることから、順番に見ていきます。
「恋愛の悩みで公的窓口」は場違いではない
公的な相談窓口と聞くと、深刻な事件や病気のためのもので、恋愛の悩みで連絡するのは場違いだと感じる人が多いはずです。しかし実際には、公的窓口が受けているのは「困っている状態」であって、悩みの種類に制限があるわけではありません。
特に、眠れない・食欲がない・仕事や学業に集中できないなど、生活への影響が出はじめているなら、それは悩みの種類にかかわらず相談してよい状態です。むしろその段階では、有料の恋愛相談サービスより先に、公的な窓口や医療機関が適切な相談先になります。
先に確認してください
眠れない・食べられない・仕事や学業に支障が出ている状態が続くときは、 恋愛相談サービスより先に医療機関か公的な相談窓口へ連絡してください。 こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)は、お住まいの都道府県・ 政令指定都市の公的な相談窓口につながります。
紙とペンだけでできることが、先にある
有料の相談を考える前に、紙とペンだけでできることがあります。相談したいことを、一文で書いてみてください。「彼のことで悩んでいる」ではなく、「返信が減った理由が分からず、確認したいが重いと思われたくない」のように、何に困っていて何が知りたいのかまで書きます。
一文にまとめる過程で、悩みの半分はすでに形を変えているものです。相手の気持ちを知りたいのだと思っていたら、実は自分がどうしたいか決めかねているだけだった、ということはよくあります。そして、一文にできた悩みは、誰に相談しても伝わります。
ここまでやっても一文にならない、書こうとすると手が止まる、という場合は、悩みが大きいのではなく、疲れがたまっているサインかもしれません。その場合は、書くことより休息が先です。
相談の目的は、大きく3つに分かれる
相談には3つの目的があります。気持ちを聞いてほしい。どうするか決める背中を押してほしい。あるいは、判断のための情報がほしいのかもしれません。どれが目的かで、合う相談先が変わります。
気持ちを聞いてほしいだけなら、答えやアドバイスを急がない相手が合うでしょう。決断の後押しがほしいなら、自分の状況を順序立てて話せる場が要ります。情報がほしいなら、そもそも相談ではなく調べものが先かもしれません。
公的窓口は、このうち「気持ちを聞いてほしい」と「状態を立て直したい」に強い窓口です。費用の心配なく話せるので、有料の相談を検討するにしても、まず一度使ってみてから決めるという順序が取れます。
有料の相談を考えるのは、どんなときか
公的窓口や自分だけの書き出しで足りないと感じるのは、恋愛という主題に絞って時間をかけて話したいときや、深夜など自分のタイミングで話したいときです。有料の相談サービスは、その部分に費用を払う仕組みだと考えると、使うかどうかを決めやすくなります。
検討する場合は、先に決めることが2つあります。1回だけ試すのか続ける前提なのか、そして上限の金額です。この2つを決めずに使いはじめると、合っているかどうかを見極める基準がないまま利用が続きがちです。相談の形ごとの違いは電話とチャットの料金の数え方と使い分けにあります。
よくある質問
Q. 公的窓口に電話したら、名前や事情を全部話す必要がありますか
A. 多くの窓口は、名乗らずに相談を始められます。話したくないことを話す義務もありません。「どこまで話すかは自分で決めてよい」ことは、公的窓口の使いやすさの一つです。
Q. 友人に相談するのと何が違いますか
A. 友人には関係の続きがあります。話した内容がその後の付き合いに残ること、共通の知人に伝わる可能性があることが、話しづらさの正体です。窓口の相手は利害関係がなく、話が外に続きません。友人に話せる悩みは友人でよく、話せない悩みのための選択肢が窓口です。
Q. 深夜に話したくなります。公的窓口は夜もつながりますか
A. 受付時間は窓口ごとに違います。こころの健康相談統一ダイヤルは、お住まいの都道府県・政令指定都市の窓口へつながる番号なので、夜につながるかどうかも住んでいる地域によって変わります。すぐつながらない時間帯のために、書き出したメモを手元に用意しておくと、夜の不安をいったん預ける場所になります。

